【第十三章】
リドルの秘密 
The Secret Riddle
その四

 白髪のダンブルドアとハリーは現在の校長室へと戻ってきます。ダンブルドアはあの時はまだリドルの将来の危険性を見抜けず、完全に彼に騙されていたと話します。普通の未熟な若い魔法使いは、自分の意思には関係なく行き当たりばったりで魔力を使ってしまうものだが、リドルはまだ11歳にも関らず憎い相手を脅したり、従わせたりするために自分の意思で魔力を使っていた。そのことで将来の危険性に気付くべきだった、と考えているよです。
 そして今見てきたリドルの言動に、今のヴォルテモートの特徴が表れていると言います。
 第一に、リドルは‘トム’と言う名前が嫌いだった。彼は人と同じであることを好まず、常に‘特別'な存在でありたがっていたという点。
 第二に、リドルはダイアゴン横丁に一人で行くと主張したこと。成人したヴォルテモートも決して仲間を作らず一人でいることを望んでいるという点。
 そして最後にリドルは戦利品を集めることを好んだ。彼はやっつけた相手から物を奪いたんすの箱に隠していた。このガラクタ収集家のような彼の特異な傾向は、後々に関る大事な点なので覚えておいて欲しい、と話します。
 そしてハリーがまた何か質問しようとすると、ダンブルドアに早く自分の部屋に帰って寝るようにと促されてしまいます。