【第章】
ホレイス・スラッグホーン
Hrace Slughorn
その二

ハリーとスラグホーン2人きり、気まずい沈黙・・・
スラグホーンが話し出します。
)「君は父親そっくりだ。」
)「知ってます。」
)「目は違う・・・」
)「母さんでしょ?」
スラグホーンは優秀な生徒がお気に入りで、ハリーのお母さんもその1人でした。自分の寮(スリザリン)に入るように誘ったが断られたらしい。
他にもハリーに写真を見せてお気に入りの生徒の話をします。
この子はグリンゴッツの内部情報を私に教えてくれる、この子は日刊預言者新聞の編集長で私に助言を求めに来る、この子はクィディッチの有名選手でいつでもチケットを送ってくれる・・etc・・・自慢げに話します。
スラグホーンは優秀であれば純血かどうかは気にしない様子。
お気に入りの生徒の中にもリリーを含め数人マグル生まれがいたそうです。
ハリーは彼に“僕の友人はマグル生まれで、学校で一番の成績です。”
と話します。

 スラグホーンがホグワーツに戻りたくない理由は、学校に戻ると不死鳥の騎士団に入らなければいけないと思っていて、そんな寿命を縮めるようなことをしたくないから。
ハリーは「ホグワーツの先生はほとんど騎士団のメンバーじゃないし、ダンブルドアが校長でいる限り他のどこよりもホグワーツが安全だと思う。」と話します。
ハリーの言葉で心動かされるスラグホーン。
そこに長いトイレからダンブルドアが帰ってきます。(トイレでマグルの編み物の本を読んでいたそうな。)そして早々に帰ろうと言い出します。
帰り支度をするハリーとダンブルドアを見てスラグホーンは焦ります。
極め付けにダンブルドアが「引き受けてもらえなくて残念だよ。今ホグワーツにはすばらしく改良された最も優れた防衛処理がされているが、君なら何時でも遊びに来てくれ。」と言います。
その言葉でスラグホーンは仕事を引き受けると言い出しました。
ダンブルドア勝利!!

ダンブルドアとハリーは再び姿現しで隠し穴の前にやって来ます。
ハリーの心は躍りますが、ダンブルドアは少し話がしたいと言ってウィーズリー家の箒を保管してある小さな小屋に入ります。

そして初めてハリーにシリウスの死が辛かっただろうと優しい言葉を掛けます。
「君とシリウスはほんの短い時間しか一緒にいれなかった。さぞ辛かっただろう・・・「シリウスがもう2度と手紙をくれないと思うと・・・」ハリーはそう言うと目頭が熱くなりますが瞬きをして涙を堪えます。
ホグワーツの外でハリーに何が起こっているかをまるで両親の様に心配してくれる名付け親の存在はとても心強かった。そして今、認めたくは無いがふくろうが2度とその心強い便りを運んでくることは無い・・・
ダンブルドアは悲しむハリーに、失ったものは大きすぎるな・・
と声を掛けますがハリーは
「くよくよしてる僕をシリウスは望んでいない。人生は短い・・マダム・ボンズやエメリーン・ヴァンスのように次は僕かもしれない。でも僕が死ぬときは出来る限り多くの死喰人とヴォルテモートを一緒に連れて逝く!!」と健気に言います。

さて、ダンブルドアの話は
①予言の内容は誰にも話してはいけないが、ロンとハーマイオニーには話しなさい。ハリーには友達がとても大事だから。
②今年からダンブルドアがハリーに個人授業をする。内容はまだ秘密。スネイプの閉心術の授業は終了。
③透明マントは万一に備え常に携帯すること。ホグワーツの中でも必ず。
④隠れ穴にいる間魔法省によって安全が確保されている。危険な行動をするとウィーズリー家にも迷惑が掛かるので大人しくしていること。


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