第居ヘ
嫌われ者
An Excess of Phlegm
その二
次の朝ハリーはロンとハーマイオニーに起こされます。
ハリーはシリウスのことについて話をしたくないしロン&ハーマイオニーは聞きたいけど我慢してるって感じで、感動の再会と言うより3人とも何か気を使いあっているって感じの再会でした。
そこにジニーが機嫌悪そうに入ってきます。
どうやら隠れ穴には女性陣から嫌われている誰かがいる様子。
それはフラー・デラクールでした。彼女はウィーズリー家の長男ビルと婚約していたのです。
ロンとハリーは彼女の美しさにうっとりしますが、ハーマイオニーとジニーは彼女の悪口言いまくり。ウィズリーおばさんも悪口は言いませんが2人の結婚は早すぎると言って反対しています。
ジニーはフラーのことを陰でPhlegmと呼んでいます。直訳すると“痰”。
粘着質のネチャネチャしたのとかネバネバ、くねくね、むんむん・・・たぶん色気たっぷりでフェロモン出しまくってるフラーのことをこう表現しているのですが、果たして日本語訳ではどんな言葉が使われるのでしょうか?
ジニーは最近ウィズリーおばさんがトンクスをよく家に招待するので彼女をビルの結婚相手にしたのではないかと考えています。ジニーもトンクスのほうがいい!って言ってます。
やはりトンクスは最近元気が無く、以前のように七変化も出来なくなってしまったそうです。ハーマイオニーはトンクスはシリウスが死んだのは自分がベラトリックスを倒せなかったからで、その責任を感じて落ち込んでいると言います。
さぁ、トンクスを落ち込ます本当の理由とは一体何なんでしょうか・・・?
ここでジニーは昼食の準備を手伝いに下に降りていきます。
ハリー、ロン、ハーマイオニーの3人になり、ハリーは本当に2人に話したかったことを切り出します。
ダンブルドアに聞いた予言の内容を伝えたのです。ロン&ハーマイオニーはかなりショックを受けますが、ハリーにヴォルテモートを倒す力があるからダンブルドアは予言の内容を話してくれたんだ、君なら出来る!と言ってハリーを励まします。
ハリーは2人に予言の内容を話すと自分を恐れて2人が遠ざかっていくのではないかと心配していましたが、今までと変わらずハリーを励まし傍にいてくれる2人を見て素直に感動します。
3人はこの後キッチンに移動。
そこにふくろう3匹到着。OWLの結果が届いたのです!
<ハリー>
天文学;A
魔法生物飼育学;E
呪文学;E
闇の魔術の防衛学;O
占い学;P
薬草学;E
魔法史;D
魔法薬学;E
変身術;E
<ロン>
占い学&魔法史は不合格
あと7科目合格
(Oは無し)
<ハーマイオニー>
闇の魔術の防衛術;E
あと10科目O!
<評価について>
O;Outstanding(大変よろしい 優)
E;Exceeds
Expectations(期待以上)
A;Acceptable(まあまあ)
ここまで合格ここから下は不合格
P;Poor(良くない)
D;Dreadful(最低)
T;Troll(トロール並み)
ハリーは思っていたより良かった結果にほっとしますが、魔法薬学のEを見てオーラになる夢を断たれたことに心が沈みます。スネイプはO以外の生徒にNEWTレベルの授業を受けさせないと言っていたし、オーラになるためには魔法薬学は必須科目だったからです。
ハリーがオーラに向いていると最初に言ったのは死喰人が化けていたマッド・アイでした。でもハリーは特に予言の内容を聞いてからは自分はオーラになる運命だと感じていました。
ヴォルテモートを見つけ出し倒すことが仕事のオーラの職に就けば自分が生き残るチャンスかもと考えていたからです。